特別養護老人ホーム設立計画
2023.06.30
1999年から始まった高齢者福祉事業は翌年の介護保険制度施行に併せ、居宅介護支援事業所の整備などの準備に追われる波乱のスタートであった。
法人設立前の1997年に佐賀県知事と鳥栖市長宛に特別養護老人ホームを含めた老人福祉施設計画書を提出していた当法人は、特別養護老人ホームの設立を模索していた。当時の「さがゴールドプラン21」には、特別養護老人ホームを佐賀県東部地区(鳥栖・三養基地区)に平成12年度、平成13年度、平成15年度に確保する計画を佐賀県が公表する。そこで、当法人は、平成14年に3事業所競合したが採択され、特別養護老人ホーム設立計画がスタートした。
平成14年秋には基本設計、平成15年には実施設計が完成するも佐賀県に談合情報が入り、入札が遅れるハプニングや設計変更もあり、特別養護老人ホームひまわりの園新築工事は、鉄筋コンクリート造3階建・延床面積3,100㎡、予定価格566,146千円、12共同企業体が入札に参加し、税込505,365千円で落札された。約20年前であるが現在の建築費からみると破格の金額である。
多くの困難があったが、良き理解者、良き協力者を得て、無事に平成16年4月に佐賀県で初めての「個室ユニットケア」の特別養護老人ホームひまわりの園が竣工した。