理事長コラム
門司誠一の思いをつづります。
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2023.07.04
子育て支援センターは、児童福祉法を根拠とする地域子育て支援拠点事業の一つとして設置された施設である。担当する職員を配置し、子育て家庭等に対する育児不安等についての相談指導、子育てサークル等への支援、地域の保育需要に応じた特別保育事業等の積極的な実施・普及促進及びベビーシッターなどの地域の保育資源の情報提供等、並びに家庭的保育を行う者への支援などを実施することにより、地域の子育て家庭に対する育児支援を行うことを目的とする。
本事業の実施主体は、市町村であるが、市町村長が保育所を運営する本法人を指定し、平成20年4月、学校法人九州アカデミー学園の校舎を借用して、基里小学校校区に子育て支援センター「きらら館」、平成21年4月には鳥栖北小学校校区に子育て支援センター「オンリーワン」を開所した。
当時の理事長は、平成20年に2か所目の保育園を鳥栖市弥生が丘地区で計画するも、鳥栖市から採択されず断念。しかし採択されなかったためか事業意欲に火が付き、平成23年とうとう2園目となる保育園を定員90名で開園する。
2園目となる保育園は、鳥栖市の中心部に位置し、鳥栖北小学校に隣接する文教ゾーンである鳥栖市古野町に設置することを目指した。平成18年に開園したレインボー保育園では、開設に伴う建設計画に不備が多く、保育事業運営に初めて参入する当法人は失策の連続であった。これを糧として建設計画では設計業者を替え、ハード面の整備に力を入れて「虹」の英語読みの「レインボー保育園」に続き、「虹の子保育園」と命名し設立した。
平成23年虹の子保育園竣工 -
2023.07.03
平成16年4月に特別養護老人ホームを設立し、管理者であった私は入居者様やご家族様対応、そして職員確保等に奔走した。その間、当時の理事長は新規設立した特別養護老人ホームの運営は私に任せ、保育事業参入を目指し鳥栖市との協議・他の保育園の見学、そして建設用地の選定や職員確保など保育事業参入に邁進する。
本法人保育事業は、JR田代駅前にある利便性と病後児保育、担当制保育、縦割保育を掲げ、建設工事は平成17年夏に入札が行われた。鳥栖市の業者は入札を辞退、本来は失格となる遅刻した業者が落札するというハプニングからのスタートとなり、ついに建築着工となる。
建築工事は順風満帆かと思いきや、工期途中で世の中を騒がせる事件が起こる。いわゆる「地震などに対する安全性の計算を記した構造計算書」が偽造されていたことを公表したことに始まる一連の事件「構造計算書偽装事件」である。一度設計した構造計算に再チェックが入り、工事は遅れに遅れ、園庭に築山や砂場もない保育園が平成18年3月末に無事引き渡され、4月に入園式が滞りなく行われた。
平成18年竣工のレインボー保育園 本法人レインボー保育園は、今年で約18年が経過し、利用者サービスの観点から令和5年度中に外壁https://kensyoukai.or.jp/column/wp-content/uploads/2023/07/レインボー外観北.pdf、内部https://kensyoukai.or.jp/column/wp-content/uploads/2023/07/レインボー階段.pdfの改修工事に着手する予定である。
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2023.06.30
1999年から始まった高齢者福祉事業は翌年の介護保険制度施行に併せ、居宅介護支援事業所の整備などの準備に追われる波乱のスタートであった。
法人設立前の1997年に佐賀県知事と鳥栖市長宛に特別養護老人ホームを含めた老人福祉施設計画書を提出していた当法人は、特別養護老人ホームの設立を模索していた。当時の「さがゴールドプラン21」には、特別養護老人ホームを佐賀県東部地区(鳥栖・三養基地区)に平成12年度、平成13年度、平成15年度に確保する計画を佐賀県が公表する。そこで、当法人は、平成14年に3事業所競合したが採択され、特別養護老人ホーム設立計画がスタートした。
平成14年秋には基本設計、平成15年には実施設計が完成するも佐賀県に談合情報が入り、入札が遅れるハプニングや設計変更もあり、特別養護老人ホームひまわりの園新築工事は、鉄筋コンクリート造3階建・延床面積3,100㎡、予定価格566,146千円、12共同企業体が入札に参加し、税込505,365千円で落札された。約20年前であるが現在の建築費からみると破格の金額である。
多くの困難があったが、良き理解者、良き協力者を得て、無事に平成16年4月に佐賀県で初めての「個室ユニットケア」の特別養護老人ホームひまわりの園が竣工した。
平成16年特別養護老人ホーム竣工 -
2023.06.29
平成7年に特別養護老人ホーム設立計画がスタートし、近隣との用地交渉・打ち合わせが始まった。勿論、近隣からの高齢者施設への期待感は皆無であり、関係者には計り知れない苦労があったと思われる。当時、反対意見もあったが、地元の皆様のご協力のもと、平成8年に佐賀県に老人福祉施設設置計画書を提出し準備が始まった。
当初計画していた特別養護老人ホームは佐賀県東部地区に高齢者福祉計画の策定がされておらず断念したが、佐賀県は当法人が設置計画書に掲げていたケアハウスの建設を許可した。そして平成10年に建設工事を着工し、平成11年初夏、施設のから見えるローソンの駐車場部分にプレハブ2階建ての「ケアハウスコスモスの園設立準備室」を立ち上げた。
当初の予定から半年遅れの平成11年8月、ついにケアハウス、デイサービスセンター、ホームヘルプサービス、在宅介護支援センターがオープンすることとなる。設立構想から4年の歳月が流れ、高齢者福祉事業がスタートした。
平成11年竣工