令和7年度を終えて
2026.03.31

 令和7年度の終わりを迎えるにあたり、この一年の歩みを厳粛な思いで振り返っております。少子高齢化の一層の進行、労働力人口の減少、さらには社会保障制度を取り巻く環境の変化など、社会福祉をめぐる状況は年々その厳しさと複雑さを増しております。そのような中にあって、当法人の高齢者福祉並びに保育事業が、地域の皆さまのご理解とご支援のもと、着実にその使命を果たし得ましたことに、理事長として深甚なる感謝の意を表するものであります。

 高齢者福祉の分野においては、超高齢社会の深化に伴い、単なる介護の提供にとどまらず、ご利用者お一人おひとりの尊厳と人生に真摯に向き合う姿勢がこれまで以上に求められております。当法人におきましては、「その人らしい生活」の実現を根幹に据え、安心と信頼に支えられた生活環境の構築に努めてまいりました。地域包括ケアの理念のもと、関係機関との連携を一層強化し、地域に根差した福祉の実践を堅持してまいります。

 一方、保育の分野においては、少子化の進展という社会的潮流の中にあっても、子どもたち一人ひとりの存在価値は決して揺らぐものではありません。次代を担う子どもたちの健やかな成長を支える責務は、ますますその重みを増しております。保護者の皆さまとの信頼関係を礎とし、安全かつ質の高い保育の提供に努めるとともに、子どもたちが未来に希望を抱き、たくましく成長していくための環境整備に不断の努力を重ねてまいりました。

 社会福祉法人の本旨は、制度の枠組みを超え、地域社会における「共生」の実現に寄与することにあります。高齢者福祉と保育という二つの分野を有する当法人だからこそ果たし得る役割として、世代間のつながりを育み、相互に支え合う地域社会の形成に寄与していくことが重要であると認識しております。

 令和8年度に向けては、社会の要請に的確に応え得る組織として、より一層の質の向上と持続可能な運営体制の確立に努めてまいる所存であります。職員一人ひとりが専門職としての自覚と矜持を持ち、不断の研鑽を重ねながら、より高い次元での福祉の実現に邁進してまいります。

 結びに、これまで当法人の事業運営に対し多大なるご理解とご協力を賜りましたすべての皆さまに、改めて深く御礼申し上げますとともに、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。