猛暑を越えて、九月に期待すること
2026.09.01

 長かった猛暑の夏も、ようやく終わりを迎えようとしています。九月の声を聞くと、それだけで少しほっとするのは私だけではないでしょう。今年の夏も、連日のように「危険な暑さ」という言葉を耳にしました。朝から気温が高く、日中は外に出ることさえためらうほどの暑さ。高齢者施設においては、利用者の皆さまの健康管理はもちろん、職員自身の体調にも細心の注意を払う必要がありました。

 暑さの中で、日々の介護や保育の仕事を続けてくれた職員の皆さんには、改めて感謝を申し上げたいと思います。九月になったからといって、すぐに涼しくなるわけではありません。しかし、暦の上では秋。朝夕の風や空の高さ、虫の声など、少しずつ季節の変化を感じる時期となります。

 私たちの仕事も、決して一朝一夕に成果が表れるものではありません。高齢者の方への声かけ一つ、子どもへの温かなまなざし一つ、毎日の小さな積み重ねが、安心や信頼につながっていきます。猛暑を乗り切った今だからこそ、九月は「立ち止まって周囲を見渡す月」にしたいものです。夏の疲れが出るのも、この時期です。体調を崩さないよう、自分自身をいたわることも仕事の一つだと思います。十分な睡眠と食事を心掛け、無理をしない。職員同士で声を掛け合い、互いの体調を気遣う。そうした職場の雰囲気こそが、利用者の皆さまや子どもたちへのより良いサービスにもつながります。

 そして九月といえば「敬老の日」があります。長い人生を歩んでこられた高齢者の皆さまに敬意と感謝を表す大切な日です。人生の先輩方から学ぶことは、まだまだたくさんあります。昔の暮らし、仕事、家族、地域のこと。何気ない会話の中に、その人が歩んできた人生があります。介護とは、単に身の回りのお世話をすることではなく、その方の人生そのものに寄り添う仕事なのだと、改めて感じます。

高齢者施設前に咲きほこるコスモス

 一方、保育の現場では、子どもたちが夏を越えて一段と成長する季節です。できなかったことができるようになり、友だちとの関わり方を覚え、一人ひとりが少しずつ大きくなっていきます。高齢者も子どもも、それぞれの時間の中で成長し、変化しています。私たちの役割は、その変化を見逃さず、そっと支えることなのかもしれません。

 猛暑の夏を乗り越えた九月。これから秋が深まり、食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋へと季節は進んでいきます。まずは、職員の皆さんが健康であること。そして、利用者の皆さま、子どもたちが穏やかに毎日を過ごせること。それが何よりの願いです。暑さで少し疲れた心と身体をゆっくり整えながら、新しい季節を迎えたいと思います。九月が、皆さんにとって「少し心に余裕を取り戻せる月」となることを願っています。

本法人のコスモス農園で収穫されたさつま芋